【映画紹介】『象の背中』
こんにちは、ぽちゃうさです。
役所広司さんが好きで、今回は『象の背中』を見てきたので紹介してみたいと思います!
- ストーリー
- テーマ
- 感想
- 好きなセリフ
ストーリー
妻と子2人をもち、何不自由なく暮らす48歳の藤山幸弘だったが、ある日突然、肺がんで余命半年であると宣言される。
藤山は自分が動ける残された時間を延命治療ではなく、人生を全うすることを選択する。彼は今まで出会った大切な人たちに会って、自分なりの別れを告げようと決意する。それは、妻と夫婦として再び向き合うことでもあった−…。
テーマ
『自分の生きる意味とは何か』
『自分にとって大切なものは何か』
感想
実際に家族を持ち、仕事もそれなりにうまくいっている48歳の男性がガンにかかったら、こういう感じなのかなとリアルに体感できる作品。
十分働いたし、こどもも大きくなったし、とりあえずのことはやりきれたかなと思うが、やりかけのプロジェクトや初めて食べるそばがきなど、まだ自分にはやりかけのことや知らないことがあり、48歳はまだ死ぬには若すぎると本人も見ている側も感じられる。
彼は今まで出会った大切な人たちに、直接会って別れを告げに行く。初恋の人、親友、昔自分の会社のせいで倒産に追い込んでしまった取引相手、同僚、浮気相手、そして家族。
普通に過ごしていたら気づかなかった、「自分の関わってきた人たちの大切さ」そして、「自分の人生は幸せだということ」を感じることができる。日々を生きていたら、何か変わったことがなきゃいけないとか刺激がほしいと思う人もいるかもしれないが、"普通に生きる"それだけでも、多くの人と関わり、影響を与えあい、立派に生きているのだとこの映画を見ながら思った。
「死」に向き合うことで感じられる「生」。「なぜ自分はいきているのか」を考えさせられ、「生きている、今この瞬間を大切にしなければならない」と感じさせてくれる作品だった。誰もがいずれは迎える「死」。そこで主人公のように「自分の人生でよかった」と思える人生でありたいと思った。
好きなセリフ
・浮気相手に家族で最後を過ごしているホスピスにきてほしいと電話で伝えて、実際に浮気相手が来たシーンでの、浮気相手のセリフ
「普通だったら、私なんかスパーッと切っちゃうもんよ。未練たらしく電話なんてしないの。でも、ありがとう。そういう人だから、好きになったんだなぁと思います。」
・最後息を引き取る時に妻が藤山に問いかけるシーン
「もしもう一度生まれ変わっても、私にプロポーズしてくれますか?」
そして亡くなった後の藤山のモノローグ
「もし生まれ変わっても、君にプロポーズする」
・最後のモノローグ
「象はなぜ死を覚悟した時、群れから離れ、死場所を探すことができるのだろうか。オレにはできない。一人孤独のまま姿を消すことはできそうもない。愛するものたちに見送られたい。」
「みんなの言う普通の人生って何なんだろう」って思うときにぜひ見てみてほしい作品です!
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは!
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